【※医師監修】フィナステリド途中でやめたらどうなる?効果や副作用は?
記事監修
グランツクリニック院長
永嶋 啓一
経歴
2013年 | 埼玉医科大学 医学部 卒業 |
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2013年 | 埼玉医科大学総合医療センター 形成外科・皮膚科・麻酔科 |
2015年 | 品川美容外科 勤務 |
2016年 | 品川美容外科 品川本院 主任 / 新潟院 院長 |
2016年 | 東京中央美容外科 宇都宮院 院長 |
2018年 | 東京中央美容外科 新宿院 院長 |
2019年 | 銀座国際美容外科 勤務 |
2019年 | グランツクリニック 開院 |
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AGA(男性型脱毛症)の治療薬である『フィナステリド(プロペシア)』は、抜け毛や薄毛の改善に効果的な治療薬として知られています。
AGA(男性型脱毛症)は進行性の脱毛症であるため継続的な治療が必要ですが、治療薬の服用をやめた場合、AGA治療にどのような影響を与えるかは気になる所ではないでしょうか。
そこで今回は、
- フィナステリドを中止した場合の体への影響や再発の可能性は?
- フィナステリドを中止するタイミングや方法は?
- フィナステリドを中止する際の注意点は?
などについて詳しく解説させて頂きます。
フィナステリド服用中の方、服用の中止を検討されている方など、気になる方は是非最後までご覧頂き参考にして下さい。
そもそもフィナステリドとは?
フィナステリドは、日本国内でも広く処方されているAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。
脱毛の進行を遅らせたり、髪の再生を促すなどの効果がありますが、服用を中止するとどのような影響があるのでしょうか?
まずは、フィナステリドの効果や副作用、他治療薬との違いなどについて詳しく見て行きましょう。
フィナステリドの効果と副作用
フィナステリドは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、脱毛を促進するDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるのを防ぐことで作用し、髪の毛の増加や脱毛の進行を抑制する効果があります。
フィナステリドの副作用としては、性欲減退、勃起不全、精神的影響などが一部報告されています。
フィナステリドの服用方法と治療の基礎知識
フィナステリドは通常、1日1回1mgの錠剤を服用します。
効果を実感するまでには数ヶ月間の継続が必要であり、効果が見られ始めてもその後も継続することが推奨されています。
中止すると、取得した効果が失われてしまいます。
フィナステリドと他のAGA治療薬との効果の違い
AGAの治療には、フィナステリドの他にも『ミノキシジル』や『デュタステリド』 などの薬剤があります。
ミノキシジルは、血管拡張作用により毛根への血流を改善することで髪の成長を促しますが、フィナステリドとは作用が異なるため、これらの薬剤を組み合わせることで治療効果が高まることがあります。
一方、デュタステリドはフィナステリドよりも強力にDHTの生成を抑制するため、より強い効果が期待できることがありますが副作用のリスクも高くなります。
AGA治療薬の服用は信頼できる医療機関での相談が重要
フィナステリドを含むAGA治療薬を服用している多くの患者さんは、その効果に満足しています。
しかし中には、副作用に悩まされる方もいます。
フィナステリドの服用を検討する際には、自身の状況や健康状態を考慮し、信頼できる医療機関で相談することが重要です。
特に、副作用が現れた場合には速やかに医師に相談し、適切な対処を行う必要があります。
フィナステリドの中止に伴う影響
フィナステリドはAGA(男性型脱毛症)治療に有効ですが、途中でをやめた場合には多くの人がその効果を失います。
服用する際には、フィナステリドの作用や効果、中止した後の影響もしっかりと理解しておく事が重要です。
服用中止後に消失する効果
フィナステリドは、ホルモンの働きを阻害することで髪の成長を助けます。
服用を中止すると、DHT(ジヒドロテストステロン)のレベルが再び上昇し、脱毛が再開することが多いです。
国立保健研究所の研究によると、フィナステリドの服用をやめた人の多くが、治療前の脱毛状態に戻ることが示されています。
中止による時間や費用の無駄
フィナステリドを服用している間は、その効果を維持するために継続的な投薬が必要です。
そのため、中止するとこれまでに投じた時間や費用が無駄になる可能性があります。
特に長期間服用していた場合、急な中止は過去の努力が報われない結果を招くこともあります。
副作用の改善
一方で、フィナステリドは一部の人に、性欲減退やうつ症状などの副作用を引き起こすことがあります。
ただ、これらの副作用は薬の中止によって改善されることが多く、実際に中止後にこれらの症状が軽減されたとの報告があります。
AGA症状の再進行と頭皮の状態変化
フィナステリドの中止は、AGAの進行を再び許可することを意味します。
薬を止めるとDHTのレベルが元に戻るため、再び髪が薄くなり始め頭皮の状態も以前の状態に戻りかねません。
AGA治療薬別中止後の影響(プロペシア、ザガーロ、ミノキシジル)
フィナステリド(プロペシア)を含む各種AGA治療薬は異なる作用を持っています。
プロペシアの中止がDHTレベルの上昇を引き起こす一方で、ミノキシジルの中止は直接的な脱毛影響は少ないものの、毛髪成長の促進効果が失われます。
ザガーロの場合は、より強力なDHT抑制効果があるため、中止後の影響も大きくなります。
フィナステリドの中止を検討すべき人
フィナステリドの中止を検討すべき人は以下のような人です。
副作用が出た人
フィナステリドは、人によって健康状態や病歴などが原因となり副作用が出る場合があります。
性機能障害や心理的影響がある場合は、医師と相談の上で中止を考えた方が良いでしょう。
購入の負担が大きいと感じる人
AGA治療は長期間にわたることが多く、継続的な費用が必要です。
経済的な負担を感じる場合は、治療の見直しや他の方法を検討する方が良いかもしれません。
子作りへの影響が心配な人
フィナステリドは生殖に影響を与える可能性があります。
子供を計画している場合は、医師との相談の上、中止することを推奨される場合もあります。
個人輸入している人
フィナステリドの個人輸入にはリスクが伴います。
特に品質管理が不十分な場合は、不純物が含まれている可能性もあるため、安全性が保証された正規のルートから購入することが重要です。
フィナステリドの個人輸入をしている場合は、服用を続けるかどうかを慎重に判断して下さい。
フィナステリドの服用をやめたい場合の対処法
フィナステリドの服用中止を検討している場合は、その影響を理解して適切に対処することが重要です。
ここでは、フィナステリドの中止を検討する際に考えるべき対処法について詳しく説明します。
ミノキシジルの併用を試す
フィナステリドの服用をやめたい場合、別のAGA治療薬であるミノキシジルを併用する方法があります。
ミノキシジルは血管を拡張し、髪の毛の成長を促進する作用があります。
ミノキシジルの使用を開始する事で、フィナステリドの服用中止による影響を緩和する事ができます。
医師に相談する
どんな医薬品も、服用の中止や変更を検討する際には専門家の意見を聞くことが最も重要です。
フィナステリドの中止を考えている場合、自己判断で行わずにまずは医師に相談しましょう。
信頼できる医師なら健康状態やAGAの進行状況を把握した上で最適なアドバイスを提供してくれるはずです。
薬の量を減らして現状維持
フィナステリドの服用を突然全て中止するのではなく、徐々に薬の量を減らす方法もあります。
副作用のリスクを低減しながら徐々に体を薬なしの状態に慣らしていくことで、薬の影響を緩やかに抑えつつ、脱毛の再発も防ぐことができます。
他の治療方法に変更する
フィナステリド以外にもAGAを治療する方法はあります。
例えば、レーザー治療やスカルプエッセンス、栄養療法など薬剤に頼らない方法なども検討できます。
医師と相談の上、フィナステリド以外の治療法を検討する事も一つの方法です。
ジェネリック医薬品の利用を検討する
コストを抑えつつ同様の治療を続けたい場合は、フィナステリドのジェネリック医薬品を検討することができます。
ジェネリック医薬品は、ブランド名の薬よりも通常は安価で同じ有効成分を含んでいます。
ただし、薬を変更する場合は必ず医師と相談の上で行って下さい。
フィナステリドの中止のタイミングと方法
フィナステリドの服用を中止する場合は、そのタイミングと方法を適切に選ぶことが重要です。
効果が得られない時
フィナステリドを数か月間使用しても明らかな効果が見られない場合は、中止を検討してもいいかもしれません。
ただ、AGAの治療は時間がかかる場合もあり、効果が現れるまでの期間も人によってさまざまです。
服用の中止は必ず医師と十分に話し合った上で決定して下さい。
副作用が心配な時
フィナステリドの副作用に苦しんでいる場合、特に性機能に関する副作用が生じている場合は、中止を検討しても良いでしょう。
まずは医師に副作用の程度を報告し、中止または別の治療への切り替えなどを相談してみましょう。
治療薬が適切でない場合
その人の体質やAGAの進行具合によっては、フィナステリドが最も効果的な選択肢でない場合もあります。
他の薬剤や治療法を検討した方が良い場合もあります。
薬物療法の減薬や中断の検討
長期間フィナステリドを使用していると、体が薬に慣れてしまうことがあります。
効果が減少したり、副作用が増加したりするようであれば、減薬や中断を検討することが適切です。
安全かつ効果的に治療を進めるためには、医師との相談の上、今後の治療法について進めることが重要です。
フィナステリドの服用中止時の注意点
フィナステリドは、男性型脱毛症(AGA)の治療に広く使用されている薬ですが、その服用を安全に中止するためにはいくつか重要な注意点があります。
肝機能障害や頭皮異常の確認
フィナステリドを服用している多くの人は、特に副作用を感じることなく治療を続けていますが、稀に重要な健康問題が起こることがあります。
その中でも、肝機能障害は非常に重大な状態です。
フィナステリドの成分が肝臓に負担をかけることがあり、中止する前には肝機能のテストを行い、異常がないかどうかを確認する必要があります。
また、頭皮に異常が現れることもあります。
発疹やかゆみ、脱毛の増加などの症状が現れた場合にはすぐに医師に相談して下さい。
完治が難しいAGAの脱毛メカニズムとリバウンド
フィナステリドを使用している多くの患者が経験するのが、薬の効果によって一時的に改善された脱毛症状が、薬を止めた後に再び悪化することです。
これは「リバウンド」と呼ばれ、AGAの根本的な原因である体内のホルモンバランスが再び脱毛を促進する方向に戻るために起こります。
そのため、フィナステリドの服用をやめたい場合は、このリバウンド効果を緩和するための対策を医師と相談することが重要です。
治療の中止前に医師に相談する重要性
フィナステリドの服用を中止する前には、必ず医師に相談することをお勧めします。
医師は治療経過を把握した上で、薬を中止するタイミングや方法、中止後の代替治療法などについてもアドバイスができます。
中止の理由は、効果が不十分、耐え難い副作用がある、治療の方向性を変えたいなど人によって様々です。
どの理由であっても自己判断で中止するのではなく、専門的なアドバイスを求めることが健康を守り最終的な治療結果を向上させるためには最も効果的です。
フィナステリドの服用を中止する場合に重要な3つの事
- 肝機能障害や頭皮異常のチェック
- リバウンド現象の理解
- 医師との十分な相談
上記の3つのステップを踏むことで、フィナステリドの中止がもたらすリスクを最小限に抑え、健康を保ちながら治療の適切な終了を目指すことができます。
【宇都宮】でAGA治療・薄毛対策ならグランツクリニックへ
今回はフィナステリドをやめたらどうなるか?について詳しくご紹介させて頂きました。
フィナステリドをやめると副作用は改善されますが、脱毛症の改善効果が失われる可能性がある事や、服用後の影響などについて十分に理解しておく必要があります。
何より安全に服用を中止するためには、医師との十分な相談が非常に重要です。
必ず専門の医師に相談し、個々の状況に応じた適切なアドバイスを受けて下さい。
当院では、無料カウンセリングも行っており、患者様の体質や症状に適した治療を提供しております。
フィナステリドの服用、薄毛やAGAの治療法などについてお悩みの方、またAGA治療を検討されている方は、是非一度当院の無料カウンセリングをご利用下さい。