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【※医師監修『AGAは発症したら終わり?完治した人はいるの?』分かり易く解説!】

グランツクリニック 院長 永嶋啓一

記事監修
グランツクリニック院長
永嶋 啓一

経歴

2013年 埼玉医科大学 医学部 卒業
2013年 埼玉医科大学総合医療センター
形成外科・皮膚科・麻酔科
2015年 品川美容外科 勤務
2016年 品川美容外科 品川本院 主任 / 新潟院 院長
2016年 東京中央美容外科 宇都宮院 院長
2018年 東京中央美容外科 新宿院 院長
2019年 銀座国際美容外科 勤務
2019年 グランツクリニック 開院

AGAは発症したら終わり?その理由とは?

AGAは発症したら終わり?その理由とは?

男性の薄毛の原因となるAGA(男性型脱毛症)は、日本人男性の3人に1人が発症すると言われる脱毛症です。
AGA には効果的な治療法もあり薄毛を改善する事は可能です。
しかし、AGAに関して悲観的になる男性も多く「AGAは発症したら終わり」とも言われています。
なぜ「AGAは発症したら終わり」 と言われているのか?まずは、その理由から解説していきます。

AGAが進行性の脱毛症であるため

理由の一つとして、AGAが進行性の脱毛症である事が挙げられます。
AGAは家系的な要素や遺伝的要因、男性ホルモンの影響が大きく、発症すると症状は徐々に進行していきます。
治療によって改善は期待できますが、進行性であるため、発症すると治療を続けて行かなければならない上に、完全に元の状態に戻ることは難しいと言われています。

治療にお金と時間が必要になるため

AGAは発症して放置しておくと症状がどんどん悪化していくため、改善するためには治療が必要になってきます。
かかる費用は、治療方法やクリニックなどによっても異なりますが、AGA治療は自由診療で保険適用外となっており、症状によっては多くの費用が必要となります。
また、AGAは改善したからといって治療を止めるとまた症状が進行していきます
一度症状が進行してしまうと、再び治療を開始しても改善するまでに時間がかかり、その分さらに費用の負担が大きくなる場合もあります。

治療効果を実感するのに時間がかかるため

AGAにはさまざまな治療方法がありますが、その効果には個人差があります
基本的にAGA治療は継続的に治療を続けることで効果が得られるため、即効性があるものではありません。
内服薬治療を行った場合で、効果を実感できるまでにはおよそ3ヵ月~6ヶ月は必要とされています。
治療を続けているのにも関わらず、なかなか効果が感じられないため、不安になり悲観的になってしまう人も少なくありません。

AGAが発症するきっかけや原因は?

AGAが発症するきっかけや原因は?

そもそもAGAはどのような事が原因で、どんなきっかけで発症してしまうのでしょうか?AGAの原因や症状などについて詳しく解説します。

AGAが発症する原因と症状

AGAの発症には、遺伝的要因、ホルモンバランスが大きく影響していますが、生活習慣の乱れやストレスなどもAGAを進行させる場合があります。

男性ホルモンによる影響

AGAの発症には、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が主な原因とされています。
DHT(ジヒドロテストステロン) は「髪の毛にとっての悪玉ホルモン」で、男性ホルモンのテストステロンが還元酵素「5αリダクターゼ」と結合する事でDHTに変換されます。
そして、DHTが毛根部分にある受容体「アンドロゲンレセプター」に結合すると、TGF-βと呼ばれる「退行期誘発因子」が分泌され、毛髪の成長期を短縮させるなど発毛を阻害して髪が抜けやすくなります。

男性ホルモンの影響

遺伝による影響

AGAは、DHTが分泌されるだけで発症するわけではなく、DHTが受容される事で毛母細胞の活動が阻害されます
つまり、男性ホルモンを感知する受容体「アンドロゲンレセプター」の感受性の高さもAGAの発症に大きく影響します。
この、アンドロゲンレセプターの感受性は遺伝によって決まるとされています。
そのため、家系的にアンドロゲンレセプターの感受性が高い場合は、AGAを発症する可能性も高くなると言えます。

生活習慣やストレスによる影響

遺伝的要因以外にも、食生活や生活習慣の乱れ、ストレスなどはAGAの発症や進行の原因につながる場合があります。
自律神経の乱れなどからホルモンバランスが崩れると、頭皮の血行不良、毛穴の詰まりなどを引き起こし、DHTの発現を誘導する場合もあります。

AGAの主な症状と進行パターン

AGAは、ヘアサイクルが乱れて成長期が短くなるのが特徴です。
通常のヘアサイクルの場合は、2年~6年かけて髪の毛が太く長く成長していきますが、AGAの場合は、毛母細胞の活動を阻害されるため、髪の毛が太く長く成長する前に(約3ヵ月ほどで)抜け落ちてしまいます
そのため、細くて抜けやすい毛が育ちやすくなり、脱毛や薄毛の症状が目立つようになります。
AGAの症状にもタイプがあり、人によって進行パターンにも違いがあります。
一般的には「M字型」「O字型」「U字型」に分類されていますが、いずれも進行すると頭部全体に薄毛が広がり目立つようになります。

AGAの主な症状と進行パターン

AGAの年代別発症率

日本人男性の3人に1人(約30%)が発症すると言われるAGAですが、年代別の発症率は以下の通りで、年齢とともに発症率も高くなっています

  • 20代・・・発症率10%
  • 30代・・・発症率20%
  • 40代・・・発症率30%
  • 50代以降・・・発症率40%

AGAが完治した人はいる?自力で治せるの?

AGAが完治した人はいる?自力で治せるの?

AGAは進行性の脱毛症であるため、発症すると治療が必要になってきます。
では、AGA治療を続けていれば脱毛や薄毛の症状は治るのでしょうか?
実際に完治した人がいるのか、早くに治療を始めれば治るのか、などについて解説します。

完治する事はなく自力で治す事も難しい

冒頭でご説明したように、AGAの原因には遺伝的要素が大きく、一度発症すると完治する事はありません
治療によって、脱毛の抑制や発毛を促進する事は可能ですが、AGAによって乱れたヘアサイクルを正常なヘアサイクルに戻す事はできないため、完治する事は難しいとされています。
また、日頃の生活習慣などを改める事で頭皮環境を整える事は可能ですが、治療を行わないと症状は進行していきます。
そのため、AGAを発症した場合は適切な治療が必要であり、自力で治すことも難しいでしょう。

AGAの発症が20代なら治る? 治療は早く始めるべき?

AGAの発症が20代であるからと言って完治する事はありません
ただ、若い年代で発症した場合はまだ症状も軽く、早期に対処する事で治療の効果が表れやすい、改善が見られやすいなどの傾向があります。

早期治療でヘアサイクルの短縮を防ぐ

ヘアサイクルの回数には上限があるため、AGAによってヘアサイクルが乱れ髪の毛の成長期が短縮されると、結果的に髪の毛の寿命は短くなり脱毛や薄毛の原因となります。
また、毛母細胞が死滅すると、いくら治療をしても発毛効果が見込めなくなります
毛母細胞が死滅する前に治療を開始し、ヘアサイクルの短縮を防ぐことが大切です。

若い年代の方が治療効果を実感しやすい

若い年代での早期治療の場合、比較的まだ頭皮の環境が良く、皮膚細胞や毛母細胞なども活発であるため、内服治療のみでも十分な効果が期待できます
反対に、治療開始が遅くなりステージが進行するほど、治療の反応や効果は少なくなってしまいます。

AGAが発症したらどうすればいい?

AGAが発症したらどうすればいい?

何度も申し上げているように、AGAは進行性の脱毛症であるため、放置すればどんどん症状は深刻な状態になっていきます。AGAを発症した場合は適切な治療と対策が必要です。

AGA治療の種類と特徴

AGAにはさまざまな治療法がありますが、代表的な治療法としては以下のようなものがあります。

内服薬

内服薬を服用する治療法です。代表的な治療薬としては、プロペシア、ミノキシジル、ザガーロなどがあります。男性ホルモンがDHTに変換されるのを防ぎ、脱毛抑制や発毛促進の効果があります。

外用薬

頭皮に薬剤を塗布する外用薬による治療法です。 代表的な治療薬としては、ミノキシジル、 アロビックスなどがあります。 ミノキシジルには、頭皮の血行を促進し、発毛力を高める作用があります。内服薬と併用することで、相乗効果が増し、高い治療効果が期待できます

メソセラピー

頭皮に有効成分を直接注入する治療法です。毛髪の再生や頭皮の血流改善を促す成分を直接頭皮に届けることで、より高い治療効果が期待できます

自毛植毛

自分の毛を植え替える施術です。基本的に、AGAでは薄くなりにくい部分の側頭部や後頭部の毛を、薄くなり始めた生え際や頭頂部などに移植します。
内服薬や外用薬で効果がなかった人でも、自毛植毛で薄毛を改善する事が可能です。
ただ、費用が高額になってしまうというデメリットもあります

AGAが発症した場合の対策法

AGAが発症した場合の対策法

AGAが発症した場合は早期治療が重要ですが、進行を抑えるために日常生活を見直す事も大切です。
生活習慣の乱れや頭皮環境の悪化は、AGAの症状を進行させる要因となります。

  • 1日3食バランスの良い食事をとる
  • 睡眠を十分とる
  • 適度な運動を心掛ける
  • 過度な飲酒、喫煙は控える
  • ストレス解消をする
  • 頭皮を清潔に保つ
  • 頭皮をあまり刺激しない
  • 頭皮マッサージで血行を良くする

上記のような生活習慣を心掛け、頭皮の血行を良くする事で薄毛の予防や改善が期待できます

AGAは急激に進行する事もある?

AGAは急激に進行する事はありません
ただし、発症すると徐々にではありますが確実に進行していきます。
高い治療効果を得るためにも、抜け毛や薄毛が気になり始めたら早めの治療を検討しましょう。

AGA治療の前に知っておくべき事!

AGA治療の前に知っておくべき事!

AGA治療には様々な種類があるため、自分の症状やタイプ、進行パターンなどに合わせて適切な治療を選ぶことが大切です。
最後に、AGA治療で後悔しないために知っておいてほしい事についてまとめました。

AGAじゃない場合も?他に考えられる薄毛の原因

成人男性の薄毛は、約90%の人がAGA(男性型脱毛症)が原因であると言われています。
しかし、男性の脱毛症にはAGA以外にも以下のような脱毛症もあります

円形脱毛症 主に、自己免疫疾患、疲労や精神的ストレスなどが原因で、10円玉から500円玉程度の円形型に脱毛が見られる。
脂漏性(しろうせい)脱毛症 皮脂の分泌異常やビタミン代謝の異常、マラセチア(カビの一種)などが原因による脂漏性皮膚炎によって引き起こされる脱毛症。
粃糠性(ひこうせい)脱毛症 皮脂の分泌異常やホルモンバランスの乱れ、刺激の強い整髪剤などが原因でフケが大量に発生、炎症や脱毛を引き起こす。
甲状腺機能低下症 甲状腺ホルモンの低下により、ヘアサイクルが乱れ、脱毛が促進される。AGAではあまり影響のない側頭部にも薄毛が見られるのが特徴。

上記以外にも、他の疾患が原因で脱毛の症状があらわれている場合や、精神的ストレスや生活習慣が原因となっている場合もあります。
抜け毛や薄毛が気になり始めたからと言ってAGAだと決めつけずに、まずは医療機関を受診してみましょう
適切な治療で薄毛や脱毛の症状が治まる場合もあります

AGAは継続的な治療が必要

何度も申し上げているように、AGAは進行性の脱毛症であるため、完治することはなく、治療を止めると再び症状があらわれます。
治療を開始して薄毛が改善されれば、一度治療を休止するなどの選択をする事はもちろん可能です。
しかし、根本的に治るという事はないため、発症したら継続的な治療が必要であるという事を、しっかり覚えておきましょう。

AGA治療薬の効果には個人差がある

治療薬にもいろいろな種類がありますが、そもそもAGAの治療薬には即効性がなく、効果にも個人差があります
内服薬の服用で効果を実感するまでには約3ケ月~6ケ月ほどかかりますが、これも人によって違いがあります。
すぐに効果が表れる人もいれば、その薬が合わず効果を感じないと言う人もいるでしょう。
治療開始からすぐには効果が出ない事、人によって効果に違いがある事を理解した上で、根気よく治療を続けていきましょう
しばらくたっても治療効果が感じられない場合は、医師に相談し治療方法などを変更した方がいいかもしれません。

AGA治療の副作用について

AGA治療薬にも以下のような副作用が出る場合があります
症状が現れる確率は低いですが内服薬を服用する際は、副作用についてもしっかり理解しておく事が大切です。
もし症状が強く出る場合はすぐに医師に相談しましょう

  • 性機能の低下
  • 体毛の増加
  • 肝機能障害
  • 頭皮のかゆみ、かぶれ、赤み
  • 動悸、息切れ
  • 血圧低下
  • 頭痛、吐き気
  • 食欲不振
  • ホルモンバランスの乱れ

AGA治療薬の輸入品に注意する

AGA治療薬は、通販サイトなどで安い料金で購入できる物もあります。
しかし、中には治療効果が得られないだけでなく、副作用が正しく記載されていなかったり、副作用によって健康被害が起こる可能性があります
個人輸入で手に入れた認可されていない薬に関しては、公的制度の救済対象にもならないため注意が必要です。
AGA治療薬は必ず医療機関を受診し、診察してもらった上で適切な薬を処方してもらいましょう

【宇都宮】でAGA治療・薄毛対策ならグランツクリニックへ

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AGAは一度発症すると完治するという事はありませんが、発症したら終わりという訳ではありません。
適切な治療で進行を遅らせ、症状が改善される可能性は十分にあります。
また早期治療を行えば、年相応の毛髪、見た目にも気にならない程度まで回復できる可能性もあります。
何より大切なのは、早期に適切な治療を開始する事です。
当院では、抜け毛の原因となる「男性ホルモンの抑制」と「発毛力の強化」に着目し、それぞれ作用の異なる3種類の治療薬を使って、患者様の体質や症状に適した治療を提供しています
無料カウンセリングも行っていますので、薄毛や脱毛でお悩みの方、宇都宮でAGA治療を検討されている方は、お気軽に当院へお越し下さい。

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院長 永嶋啓一

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